新谷正志 | サ高住ナビ - Part 722

新谷正志

浜松市を船井流に分析!

船井総研高齢者住宅ビジネスコンサルティングチーム

新谷正志のブログ

浜松市は、人口約80万人の政令指定都市で、聖隷病院の発祥の地としても有名です。
市内にある「エデンの園」や「ゆうゆうの里」は有料老人ホームとして圧倒的な認知度を誇っており、
立地、規模、ブランドだけでなく、商品力(医療)、販促力(HP、ツール)においても他社を寄せ付けない
強みがあります。

①立地、②規模、③ブランドとは、戦略的差別化要素とされ、
中長期的な戦略を立てる際に有効で、容易な変更や確立が難しいとされる要素です。

一方、④商品力、⑤販促力、⑥営業力、⑦価格力、⑧固定客化とは、戦術的差別化要素とされ、
短期的、継続的な改善が可能とされる要素になります。

つまり、①立地や②規模では勝てない競合相手と戦う場合は、短期的かつ継続的に改善が可能
⑧固定客化、⑦価格力、⑥営業力といった要素で差別化をし、勝てる戦略を立てなければなりません。

3月14日時点でのデータ分析でみると、
静岡県の高齢者住宅登録戸数は、1998戸で、県内の高齢者人口に対する供給比率は0.22%。
全国平均で見ると1都道府県あたりの登録戸数は2221戸で、高齢者人口に対する比率は0.35%です。
浜松市だけで見ると、登録戸数602戸、市内の高齢者人口に対する比率は0.31%です。

高齢者人口に対する登録戸数の比率でみれば、静岡県ならびに浜松市は全国平均以下の数値です。

聖隷病院の発祥の地である浜松市は、
医療サポートに特化した圧倒的に強い有料老人ホームが存在するものの、
戦術的差別化戦略をきちんと構築すれば、競合他社が乱立する激戦エリアでもありませんし、
商圏としては有望なマーケットとして評価することができます。

高齢者住宅の開発を進めていく上で、地域の特性を知ることは本当に重要です。
特定施設のように行政の事業計画に沿って出店をすればよいという事業ではありませんからね。

まずはしっかりとしたマーケット調査が重要だということです。