高齢者住宅コンサルティングメルマガ VOL.119(通称:サコナビ通信)
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コラム「「横浜のサ高住」破産報道から学ぶべき視点」
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残念なニュースが入りました。
また、サ高住を運営する会社の破産報道です。
先月末に倒産したその会社は、
「低価格の住宅型有料老人ホーム」
を全国展開していた、業界でも有名な介護会社です。
食費込で月額8万円台で入居できるなど、
圧倒的な低価格戦略で、一気に多店舗展開を進めてきました。
しかし、2015年9月期の決算時には33億円の売上を計上するも、
昨年8月に介護報酬の不正請求が発覚するなどの問題も報道され、
最終的な負債総額は14億円だったそうです。
全国で運営していた114の施設は全て、
複数の企業が引き継いで運営することになりました。
急成長をしていた介護会社が、大幅な赤字を強いられ、
債務超過に一気に転落。
その一番の原因は・・・
「採用難」です。
急激な施設数の増加に、人材確保が追い付かず、
採用コストが増大したことが決め手だったそうです。
「採用難」のいきつく先が、このような結末では、
いくら入居者目線に立った「低価格戦略」だったとはいえ、
あまりにも残念だとしか言えません。
同じように、「多店舗展開」という戦略でみると、
ブランド力では日本一とも言われている某大手介護会社も
「新規出店の見合わせ」が社内で決定したそうです。
その理由は、言うまでもなく、「採用難」です。
圧倒的なブランド力を持ってしても、
この一億総人手不足と言われる時代では、
新規出店を見合わせざるをえないというのが実際のようです。
この「採用難」の時代をどのように切り抜けるのか?
これは、業種業界を問わず、真剣に考えなければならない至上命題です。
土地活用チームとしては、それらの課題を解決するため、
次のテーマを意識したコンサルティングをスタートしてます。
①生産性向上
②多角化経営
③共生型モデル
この3つのテーマに共通するキーワード。
それが、「障がい者」です。
具体的には次のとおり。
①生産性向上 ⇒(障がい者雇用)
②多角化経営 ⇒(障がい福祉事業への参入)
③共生型モデル ⇒(高齢者×障がい者)
これらを、事例ベースで土地活用研究会の中で共有させて頂いています。
つい先日も、「障がい者雇用」をすることで、業務改善と働き方改革を実現し、
生産性を向上させた社会福祉法人の理事長からお話を伺いしました。
聞けば、「障がい者」はもちろん、
「非正規社員(派遣、パート)」
「マザーズ(子育て中、シングルマザー)」
「シニア(再雇用、ボランティア)」
「外国人」
にまで、雇用の門戸を大きく開き、
この「採用難」の時代に「安定経営」を実現されています。
冒頭、高齢者住宅の破産報道について触れましたが、
「2025年問題」といわれるように、
「高齢者住宅」が圧倒的に不足する時代は、まだまだ続きます。
だからこそ、今の時代にやるべき事は何なのか?
どんな視点を持って、我々は福祉業界と向き合っていくべきなのか?
もうヒントは出てますが、一緒に考えてみませんか?
今回で4回目となる、障がい者住宅視察ツアーを今月も開催します。
建築・不動産会社を対象にした視察ツアー。
日程は5月11日(木)。
場所は名古屋です。
障がい者住宅視察ツアー
人数限定の視察ツアーですので、お早めにお申し込み下さいませ。
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ご質問・ご相談はお気軽に新谷までメールでください。
メールアドレス:m.shintani@funaisoken.co.jp
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その他、「セミナー」や「高齢者・障がい者住宅_土地活用研究会」等のお問い合わせは、
株式会社 船井総合研究所 土地活用チーム
担当:阿久津 美由紀(アクツ ミユキ)TEL:03-6212-2951 までお気軽にどうぞ。
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-6 日本生命丸の内ビル21階
高齢者住宅専門ポータルサイト(サコナビ):
http://www.sakouju.com/
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